NotebookLMで議事録を自動化する実務ワークフロー【2026年4月版】
会議の議事録作成は、多くのビジネスパーソンにとって時間のかかる反復タスクです。NotebookLMは音声ファイル(MP3・WAV)を直接ソースとして受け入れる公式機能を持ち、Zoom・Google Meet・Teamsなどの録画音声を投入するだけで議事録の骨格を自動生成できます。本記事は実務で使えるワークフローを解説します。
- 音声ファイル(MP3・WAV等)のソース追加
- Web URL / YouTube URL(録画をクラウド保存している場合)
- チャット質問応答+引用機能
- Audio Overview(要約・ブリーフ形式)
前提:NotebookLMの音声サポート仕様
- 対応形式:MP3・WAV 他
- 1ソースあたり最大500,000 words相当 または 200MB(ファイルアップロード時)
- Audio files: NotebookLMは音声をテキスト化して検索・要約可能
- 「users can search across the transcribed conversations to locate specific information」(公式ブログ)
基本ワークフロー:録画 → 議事録(5ステップ)
STEP 1:会議を録画・録音
Zoom・Google Meet・Microsoft Teams等の会議を録画。音声のみでOK。ローカル保存またはクラウド保存のどちらでも対応可能。
STEP 2:NotebookLMにソース追加
- ローカルファイルの場合:MP3・WAV等を直接アップロード
- Google Driveに保存した場合:Googleアカウント連携でファイル選択
- YouTube非公開アップロードの場合:NotebookLMでは公開動画のみ対応のため不可
STEP 3:議事録生成プロンプト
チャット欄に以下のようなプロンプトを入れる(例):
以下の構造で議事録を作成してください:
① 会議概要(日時・参加者・議題)
② 決定事項(箇条書き)
③ 議論の要点(発言者別)
④ ToDoリスト(担当者・期限)
⑤ 次回アクション
STEP 4:Audio Overview(Brief)で要点を音声化
議事録テキストに加え、Audio OverviewをBriefフォーマット(2分未満)で生成しておくと、参加できなかったメンバーへの共有に便利です。
STEP 5:編集・共有
生成された議事録テキストをGoogle Docsにコピー → 最終確認&修正 → Slack・メールで共有。
AI生成の議事録には誤認識・誤要約が含まれる可能性があります。特に以下は必ず手動確認してください:
- 決定事項・数字・日付
- 発言者の特定(NotebookLMは話者分離が完璧ではない)
- 固有名詞(会社名・人名・専門用語)
応用1:テンプレート別プロンプト
営業会議用
営業会議の議事録を作成してください。各案件について「顧客名・ステージ・金額・次アクション・担当」をテーブル形式で整理してください。
開発会議用
技術会議の議事録を作成してください。「決定した技術選択」「未解決の論点」「次スプリントまでのTODO(担当・期限付き)」に分けてください。
1on1用
1on1の要点を以下の構造で整理してください:メンバーの成果・課題・キャリア希望・今月のフォーカス・上司からのフィードバック
応用2:過去の議事録を横断検索
同じノートブックに過去の会議録音・議事録PDFを蓄積しておけば、社内の歴史的文脈を横断検索できます。
例:「過去6ヶ月で〇〇プロジェクトについて議論された内容を時系列でまとめて、意思決定の変遷を追って」
1ノートブック50ソースまで・1ソース200MBまで(公式仕様)。60分の会議録音は通常20〜50MB程度なので、無料版でも数十回分の会議を1ノートブックに蓄積できます。
プライバシー・コンプライアンスの注意
- 会議参加者全員の録音同意を取得する(日本では録音に同意が推奨される)
- 顧客情報・個人情報を含む会議は、会社のデータガバナンスルールに従う
- 機密情報を含む場合は、Google Workspaceエンタープライズ版の利用を検討(データ取り扱いが通常版と異なる)
- NotebookLMの公式プライバシーポリシーを確認(ユーザーソースはモデル学習に使わないと明言)
Google公式によれば、NotebookLMはユーザーがアップロードしたパーソナルデータをAIモデルの学習に使わないと明言していますが、機能改善・不正検知目的でログが保持される場合があります。機密会議の取り扱いは各社のセキュリティ方針に従ってください。
他の議事録AIツールとの違い
NotebookLM以外にも議事録特化AIツール(tl;dv・Fireflies・Otter.ai・Notta等)が多数存在します。それぞれの特徴:
- 議事録特化ツール:話者分離・リアルタイム文字起こし・Zoom連携等に特化
- NotebookLM:議事録以外にも多用途(リサーチ・学習・Audio Overview等)・無料で使える
議事録だけが目的なら特化ツールの方が使い勝手が良い場合もあります。横断的な情報整理+議事録の両方を1ツールでやりたいならNotebookLMが合理的です。