Gemini Notebook(旧NotebookLM)の用途別の使い方|調べもの・勉強・議事録・論文・ChatGPTとの違い
NotebookLM は現在「Gemini Notebook」という名称です。操作の考え方は同じなので、以下は新しい名称で書いています(改名で変わった点)。
Gemini Notebook は、自分で追加した資料(ソース)だけをもとに答える AI ノートです。同じ機能でも、調べもの・勉強・議事録・論文では向いている使い方が変わります。このページでは用途ごとの手順を公式ヘルプの記載で整理し、最後に ChatGPT との違いをまとめます。
どの用途でも、YouTube の講義・講演・解説動画は字幕のテキストとしてソースにできます。取り込める動画の条件はYouTube 動画を追加する手順にまとめています。
調べものを進める5つの手順
Gemini Notebook で調べものをするときは、ソースを集める・全体像をつかむ・構造を見る・まとめる・引用で確かめる、の5つの手順で進めると迷いにくくなります。それぞれの手順で使う機能はすべて公式ヘルプに載っているもので、この節では機能の名前と公式の説明を添えて順に紹介します。
なお、手順の組み立て方と指示の文例は筆者の例です。公式ヘルプが定めた「正しい手順」があるわけではありません。
手順1:ソースを集める
回答の質は、入れたソースの質で決まります。Gemini Notebook のチャットは、原則として追加したソースをもとに答えるからです(公式ヘルプ:Chat responses in Gemini Notebook only use data from your sources.
)。
集め方は3つあります。
- 手元の資料を追加する:PDF・Google ドキュメント・スライド・ウェブページの URL・字幕のある公開 YouTube 動画・音声ファイルなど。
- Fast Research:ソースの検索欄にテーマを入れ、ウェブか Google ドライブから候補を探して、選んだものを取り込みます。結果にはタイトル、テーマとの関係の短い説明、元のページへのリンクが並びます。
- Deep Research:
Deep Research is an agentic feature that can automatically browse up to hundreds of websites on your behalf
(数百のウェブサイトを自動で見て回り、数ページのレポートにまとめる)。レポートと関連するソースの一覧が出るので、取り込むものを選びます。18歳以上が対象です。
1つのノートブックに入るソースの数は、Standard(無料)50・Plus 100・Pro 300・Ultra 500 または 600 です。ソースが5つ以上になると、話題ごとのラベルで自動的に分類されます。
手順2:全体像をつかむ
ソースを入れたら、チャット欄に表示されるソース全体の要約を読み、次に全体を見渡す質問をします。指示の例です。
追加したソース全体から主な論点を5つ挙げ、それぞれどのソースで扱われているかを示してください。ソースによって意見が分かれている点を挙げてください。
Studio パネルの「Reports」で「briefing document」(概要をまとめた文書)を作る方法もあります。
手順3:マインドマップで構造を見る
公式ヘルプは、マインドマップを Mind Maps in Gemini Notebook visually summarize your uploaded sources, showing main topics and related ideas as a branching diagram.
(主な話題と関連する考えを枝分かれの図で示す)と説明しています。
- チャットで「Mind Map」のチップを選びます。できたマップは Studio パネルにノートとして入ります。
- 枝を開いたり閉じたりして、細かい話題と大きな話題を行き来します。
- 気になる項目(ノード)を選ぶと、その話題についての質問がチャットに送られます。
マインドマップは現在、スマートフォンのアプリでは使えません。パソコンのブラウザで開いてください。
手順4:目的に合った形にまとめる
調べた内容は、Studio パネルでいろいろな形にできます。
| まとめたい形 | 使う機能 |
|---|---|
| 文書(FAQ・学習ガイド・概要の文書など) | Reports → Document(Google ドキュメントへ書き出せる) |
| 比較表 | Data Tables(Google スプレッドシートへ書き出せる) |
| 移動中に聞く要約 | Audio Overview(音声要約) |
| 人に見せる動画・スライド・図解 | Video Overview(動画解説)・Slide Deck・Infographic |
良かったチャットの回答は「Save to note」でノートに保存できます。表や引用も元の形のまま保存されます。
手順5:引用で確かめる
まとめを人に渡したり判断に使ったりする前に、回答に付いた引用を開いて、元のソースの記述と合っているかを確かめます。引用にカーソルを合わせると引用された文の全体が、選ぶとソースの該当箇所が表示されます。
Gemini Notebook の引用は、ノートブックに入れたソースのどこから答えたかを示すものです。レポートや論文に出典を書くときは、元の資料の著者・題名・発行日などを自分で確かめて書いてください。ソースそのものが誤っている場合、引用が付いていても内容は正しくありません。
YouTube の動画でテーマを追うとき
特定の分野を YouTube で継続的に発信しているチャンネルがあれば、その動画もソースにできます。対象は公開されていて字幕のある動画です。
- ClipNote にチャンネルの URL かハンドルを入れて、動画の一覧を取得します(新しい順に最大500本)。
- キーワード・公開日・長さ・字幕フラグで絞り込み、調べたいテーマの回を選びます。
- 選んだ URL をコピーして、Gemini Notebook のノートブックに追加します。YouTube の URL を同じ欄に複数まとめて貼れるかは公式ヘルプに記載がないため、まとめて受け付けられない場合は1本ずつ追加します。
- 指示の例:
追加した動画で繰り返し出てくる論点を挙げ、それぞれどの動画で話されているかを示してください。
手順の詳細はチャンネルの動画をソースにする方法にまとめています。
チャンネルの動画から調べたい回を選ぶ
ClipNote は YouTube チャンネルの動画 URL を新しい順に最大500本取得し、キーワード・公開日・長さ・字幕フラグで絞り込んで、選んだ URL をコピーできます。
ツールを使う →勉強に使う:フラッシュカード・クイズ・学習ガイドの使い分け
Gemini Notebook には、入れた教材から学習用の道具を作る機能がいくつかあります。中心になるのはフラッシュカード・クイズ・学習ガイド(study guide)の3つで、チャットにも学習向けの会話スタイル「Learning Guide」があります。どれも、自分が追加した教材をもとに作られるのが特徴です。
3つの機能の使い分け
| 機能 | できること(公式ヘルプ) | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 学習ガイド(Reports → study guide) | 教材の要点を文書にまとめる。Google ドキュメントに書き出せる | 試験範囲の全体をつかむ・まとめノートを作る |
| フラッシュカード | 教材から作った問いと答えのカード。「Got it!」「Missed it!」で記録し、Only cards you missed(間違えたカードだけ)で復習できる。CSV でダウンロード可 | 用語・定義・年号などの暗記 |
| クイズ | 教材から作った問題を解き、最後に結果を見て見直し・解き直しができる。ヒント(Hint)を出せる | 理解できているかの確認・本番前の練習 |
フラッシュカードとクイズは、作る前に難しさ(easy・medium・hard)と、どんなカードにしたいかの指示を入れられます。作った後は枚数(fewer・standard・more)を選べ、「Explain」でカードや答えの説明を出せます。進み具合は記録されるので、途中でやめても続きから再開できます。作ったり消したりするには、ノートブックの編集権限が必要です。
チャットの「Learning Guide」
チャットの設定(Configure Chat)で会話のスタイルを「Learning Guide」にすると、公式ヘルプの説明では Best for educational content, helping you grasp new concepts and skills efficiently.
(教育向けの内容に最適で、新しい概念や技能をつかむのを助ける)とされています。わからない概念を順に質問していくときに向いています。
試験対策の流れ(例)
次は、教材を入れてから本番までの流れの一例です(公式の手順ではありません)。
- 教材を1つのノートブックに入れる:教科書や講義スライドの PDF、配布資料、字幕のある講義動画など。試験範囲ごとにノートブックを分けると、範囲外の内容が混ざりません。
- 全体をつかむ:学習ガイドを作り、チャットで「Mind Map」のチップを選んで、範囲の構造を図で見ます。
- 覚える:用語や定義はフラッシュカードで覚え、間違えたカードだけを繰り返します。
- 確かめる:クイズを解き、間違えた問題の内容をチャットで聞き直します。回答の引用から教材の該当ページに戻れます。
- 聞いて復習する:移動中は音声要約(Audio Overview)で範囲を聞き直します。要点だけなら2分未満の「The Brief」が使えます。
聞き直しの指示の例(公式の文例ではありません):
(用語)について、教材の説明をもとに、初めて学ぶ人向けに例を1つ挙げて説明してください。私の理解は「(自分の説明)」です。教材の記述と比べて、違っている点を指摘してください。
資格の勉強・仕事の学び直しで使うとき
- 公式テキストと過去問を入れる:過去問の解説をチャットで聞き、教材のどこに書いてあるかを引用でたどります。
- 動画の講義を教材にする:字幕のある公開動画なら URL でソースにできます。講義の回をまとめて選ぶときは ClipNote が使えます。
- 人に教える資料にする:学んだ内容は Slide Deck(スライド)や Infographic(図解)にもできます。どちらも18歳以上が対象です。
- 答えを鵜呑みにしない:公式ヘルプは多くの機能で、AI が生成したもので誤りがあり得ると注記しています。試験で問われる数値や定義は、教材の原文で確かめてください。
- 教材の権利:教科書や問題集の PDF を入れたノートブックを人と共有したり公開したりすると、権利の問題になることがあります。公式ヘルプも、必要な権利なしに著作物を共有しないよう求めています。
- 18歳未満の利用:Deep Research・スライド・図解・一部のビジュアル機能など、18歳以上に限られる機能があります。
講義チャンネルの動画から勉強する回を選ぶ
大学や予備校の講義チャンネルから、試験範囲の回だけを選んでソースにできます。ClipNote は YouTube チャンネルの動画 URL を新しい順に最大500本取得し、キーワード・公開日・長さ・字幕フラグで絞り込んで、選んだ URL をコピーできます。
ツールを使う →会議の録音から議事録を作る
Gemini Notebook は、会議の録音ファイルをそのままソースとして追加できます。公式ヘルプは The audio file is transcribed at the time of import and its text is saved to use as a new source.
(音声ファイルは取り込み時に文字起こしされ、そのテキストがソースとして保存される)と説明しています。文字起こしされた会議の内容に対して、チャットで議事録の形にまとめるよう指示できます。
- 対応形式:3g2, 3gp, aac, aif, aifc, aiff, amr, au, avi, cda, m4a, mid, mp3, mp4, mpeg, ogg, opus, ra, ram, snd, wav, wma
- 大きさ:1つのソースは50万語まで、アップロードするファイルは200MBまで
- 話し声のない音声は対象外(
Audios with no speech aren't supported.
) - 音声の取り込みに対応する言語の一覧に Japanese あり
録音から議事録までの手順
STEP 1:録音ファイルを用意する
会議ツールの録音・録画機能やボイスレコーダーで録った音声を、上の対応形式で保存します。mp4 も対応形式に入っているので、録画ファイルをそのまま使える場合があります。200MB を超えるときは、音声だけを書き出すか、ファイルを分けてください。
録音する前に、参加者に録音して AI で文字起こしすることを伝えて了承を得てください。公式ヘルプもチャットの音声会話の項で Respect others’ privacy and ask permission before you record or include them in a chat.
(他人のプライバシーを尊重し、録音する前に許可を得る)と書いています。社外の人が参加する会議や、個人情報を含む会議は、所属先の規程に従ってください。
STEP 2:ノートブックに追加する
Gemini Notebook で会議用のノートブックを開き、「ソースを追加」から録音ファイルをアップロードします。Google ドライブからも対応するファイルを選んで取り込めますが、音声ファイルをドライブから選べるかは公式ヘルプに明記がないため、選べないときはパソコンからアップロードしてください。取り込みのときに文字起こしされ、ソース一覧に並びます。
YouTube にアップロードした録画を URL で取り込めるのは、公開されていて字幕のある動画だけです。社内の会議を公開する必要はないので、録音ファイルを直接追加してください。
STEP 3:チャットで議事録の形にまとめる
チャット欄に、議事録の項目を指定して指示します。次は書き方の例です(公式の文例ではありません)。
- 基本の議事録:
この会議の議事録を「議題」「決定事項」「保留になった論点」「担当者と期限つきの宿題」の4項目で作ってください。 - 決定事項だけ:
会議で決まったことだけを箇条書きにし、それぞれ根拠になった発言を引用してください。 - 欠席者向け:
この会議に出ていない人向けに、背景・結論・次にやることを300字以内でまとめてください。
回答には引用が付き、選ぶと文字起こしの該当箇所に移れます。良い回答は「Save to note」でノートに保存できます。
STEP 4:レポート機能で決まった形の文書にする
Studio パネルの「Reports」では、文書の形を選んでまとめられます。公式ヘルプが挙げる形式には FAQ・study guide・briefing document(概要をまとめた文書)があり、自分で形を指定することもできます。できたレポートは「Export to Docs」で Google ドキュメントに書き出せます。
STEP 5:人が確かめてから共有する
議事録を配る前に、次の項目を引用から元の発言に戻って確かめてください。
- 数字・日付・金額:聞き取りの誤りがそのまま残ることがあります。
- 誰が言ったか:話し手ごとに分けて文字起こしされるかどうかは公式ヘルプに書かれていません。発言者を書くときは録音を聞いて確かめてください。
- 人名・社名・専門用語:別の言葉に聞き取られることがあります。
- 決定と提案の区別:「〜したらどうか」という提案が決定事項として書かれていないか。
Reports are AI-generated and may contain inaccuracies or mistakes. Be sure to review generated content for accuracy. と注記しています。
会議のノートブックを続けて使う
同じプロジェクトの会議の録音を1つのノートブックにためておくと、過去の会議をまたいだ質問ができます。例:この3か月の会議で、納期について話した内容を日付順にまとめてください。(書き方の例です)
1つのノートブックに入るソースの数はプランで決まり、Standard(無料)は50、Plus 100、Pro 300、Ultra 500 または 600 です。ノートブックの数は Standard で100までです。ソースが上限に近づいたら、古い会議の録音を議事録のノートに置き換えるか、期ごとにノートブックを分けてください。
録音を扱うときのデータの扱い
Gemini Notebook の公式ヘルプは Your data is protected, and is not used to train Gemini Notebook unless you provide feedback.
(フィードバックを送らない限り、学習には使われない)としています。フィードバックを送った場合は、内容が人によって確認されることがあります。仕事や学校の Google アカウントで使う場合の扱いは契約によって違うため、仕事・学校のアカウント向けの公式ヘルプと所属先の規程を確かめてください。
ノートブックを人と共有すると、相手は文字起こしされた会議の内容も読めます。共有の範囲は共有のガイドを参考に決めてください。
社外のセミナーや講演の動画もソースにするとき
YouTube で公開されている講演やインタビューも、字幕があればソースにできます。ClipNote は YouTube チャンネルの動画 URL を新しい順に最大500本取得し、キーワード・公開日・長さ・字幕フラグで絞り込んで、選んだ URL をコピーできます。
ツールを使う →論文を読む:引用で原典に戻る読み方と複数論文の比べ方
論文を読む作業で Gemini Notebook が役に立つのは、代わりに読んでもらうときではなく、どこを読むべきかを絞り込むときです。回答には引用が付き、公式ヘルプは Gemini Notebook uses direct quotes, text, and images from your sources as citations. These citations help you check response accuracy.
(ソースの文・画像を引用として示し、回答の正確さを確かめる助けにする)と説明しています。
- 対応形式:PDF・Google ドキュメント・Word(docx)・テキスト・Markdown・ウェブページの URL など
- 1つのソースは50万語まで、アップロードするファイルは200MBまで
- 1つのノートブックに入るソースの数:Standard(無料)50・Plus 100・Pro 300・Ultra 500 または 600
1本の論文を読み解く手順
STEP 1:PDF を追加し、読み取れているか確かめる
論文の PDF をソースとして追加します。追加したら、ソース一覧から開いて本文がテキストとして表示されているかを見ます。紙をスキャンしただけの PDF をどこまで読み取れるかは公式ヘルプに書かれていないので、表の数値を1つ質問して、原典と合っているか確かめておくと安心です。
STEP 2:まず構成を聞く
いきなり要約させるより、論文の骨組みを先に聞いたほうが、どこを精読するかを決めやすくなります。次は書き方の例です(公式の文例ではありません)。
この論文の「解こうとしている問題」「先行研究との違い」「手法とデータ」「主な結果(数値で)」「著者が述べている限界」を箇条書きにしてください。
STEP 3:引用から原典に戻る
回答に付いた引用にカーソルを合わせると引用された文の全体が、選ぶとソースの該当箇所が表示されます。数値・実験の条件・限界の記述は、ここで必ず原文を確かめてください。ここを飛ばすと、AI の要約の誤りがそのまま自分の理解になります。
STEP 4:批判的な質問で読み落としを探す
この手法がうまく働かない条件について、論文の中で触れている箇所はありますか。結論を支えるデータの数と、その集め方を本文の記述どおりに示してください。
公式ヘルプは
Chat responses in Gemini Notebook only use data from your sources.(チャットの応答はソースのデータだけを使う)としています。論文に書かれていない背景知識や、ほかの研究との比較を聞くときは、その資料もソースに加えてください。チャットにはウェブ検索などを行う試験的な機能もありますが、論文を読むときの根拠はソースに入れた資料です。
複数の論文を比べる手順
テーマを決めて関連する論文を1つのノートブックに集めると、論文をまたいだ質問ができます。
- テーマに関係する論文の PDF を追加します。ウェブや Google ドライブからソース候補を探す「Fast Research」や、ウェブを広く調べる「Deep Research」を使って集めることもできます(Deep Research は18歳以上が対象)。
- 一覧表を作らせて全体像をつかみます。Studio パネルの「Data Tables」では、行と列を文章で指定して表を作り、「Export to Sheets」で Google スプレッドシートに書き出せます。
- 結論が食い違っている論文の組み合わせを聞きます。
- 食い違いが見つかった論文だけを、引用から原典に戻って精読します。
指示の例(公式の文例ではありません):
追加した論文ごとに「著者・年」「対象」「手法」「データの数」「主な結論」「限界」を1行にした表を作ってください。結論が対立している論文の組み合わせを挙げ、対象・手法・時期のどの違いによるものかを、根拠の記述とともに示してください。どの論文も扱っていない論点を挙げてください。推測の部分は「推測」と明記してください。
複数のソースを選んでいるときは、質問の中で論文の名前を挙げると探す範囲を絞れます(公式ヘルプ:mentioning source names in your query helps Gemini Notebook narrow its search
)。論文同士の関係を図で見たいときは、チャットから「Mind Map」を作ることもできます。
英語の論文を日本語で読む
出力言語を日本語にしておくと、英語の論文をソースにしたまま日本語で質問し、日本語で答えを得られます。ソースそのものは翻訳されないので、引用を開くと英語の原文で確かめられます。設定のしかたは日本語で使う設定のガイドにまとめています。
文献管理ツールとの分担
書誌情報の管理や引用スタイルの整形の機能は、Gemini Notebook の公式ヘルプに記載がありません。文献の収集と書誌情報は文献管理ツール(Zotero・Mendeley など)で管理し、内容の読み解きと比較を Gemini Notebook で行う、という分担が向いています。
論文を書くときに守ること
- AI の要約をそのまま引用しない。引用するときは必ず原典を読んで確かめる。
- 要約を読んだだけの論文を参考文献に入れない。
- 生成 AI を使ってよいか、使ったことを書く必要があるかは、所属機関と投稿先の規定を確かめる。
- 未公開のデータや共同研究の資料を入れるときは、機関のデータの扱いの決まりに従う。
学会発表や講義の動画も一緒に読むとき
著者の講演や大学の講義の動画も、字幕のある公開動画ならソースにできます。ClipNote は YouTube チャンネルの動画 URL を新しい順に最大500本取得し、キーワード・公開日・長さ・字幕フラグで絞り込んで、選んだ URL をコピーできます。
ツールを使う →ChatGPT との違い:回答の根拠・料金・データの扱い
Gemini Notebook と ChatGPT は、どちらもチャットで質問できる AI ですが、答えの根拠の取り方が違います。Gemini Notebook は自分が追加した資料(ソース)をもとに答え、ChatGPT は幅広い知識をもとに答えます。この節では、回答の根拠・料金・入力したデータの扱いの3点を、Google と OpenAI の公式情報だけで比べます。
違い1:回答の根拠
公式ヘルプは Chat responses in Gemini Notebook only use data from your sources.
(チャットの応答はソースのデータだけを使う)とし、回答にはソースの文を引用として付けます。引用を選ぶと、ソースの該当箇所が開きます。資料にないことを聞くと Gemini Notebook can’t answer this question
と返ることがある、とも書かれています。
なお、チャットにはウェブ検索やコードの実行を行う試験的な機能も加わっています(公式ヘルプ:These new functions are experimental and in early development.
)。
ChatGPT は、特定の資料に限らず質問に答える汎用の AI です。ファイルをアップロードして、その内容について質問することもできます(料金ページでは、アップロードできる量がプランによって違うと示されています)。
どちらも誤ることはあります。Gemini Notebook の公式ヘルプも Gemini Notebook can be inaccurate; please double check its responses.
と注記しています。違いは、Gemini Notebook では回答の根拠が手元の資料のどこにあるかを引用ですぐ確かめられる点です。
違い2:料金(日本の月額)
| 区分 | Gemini Notebook(Google AI プラン) | ChatGPT |
|---|---|---|
| 無料 | Standard ¥0 | Free ¥0 |
| 最も安い有料プラン | Google AI Plus ¥725 | Go ¥1,400(広告が表示される場合あり) |
| 中位 | Google AI Pro ¥2,900 | Plus ¥3,000 |
| 上位 | Google AI Ultra ¥14,500 から | Pro ¥16,800 から(利用量で3段階) |
Gemini Notebook 側は Google One の日本向けページ、ChatGPT 側は ChatGPT の料金ページを日本から表示した円の価格です(いずれも2026年10月4日に確認)。Google AI プランは Gemini Notebook 専用ではなく、Gemini アプリや保存容量などと組み合わせたプランです。ChatGPT には別に、法人向けの Business・Enterprise があります。料金は変わることがあるので、契約前に公式ページで確かめてください。
Gemini Notebook の無料の Standard は、ノートブック100・1つのノートブックにソース50までです。有料プランで何が増えるかは料金のガイドにまとめています。
違い3:入力したデータの扱い
| 項目 | Gemini Notebook | ChatGPT(個人向け) |
|---|---|---|
| 学習への利用 | Your data is protected, and is not used to train Gemini Notebook unless you provide feedback.(フィードバックを送らない限り使われない) | When you use our services for individuals, such as ChatGPT and Codex, we may use your content to train our models.(学習に使われることがある) |
| 学習に使わせない方法 | フィードバック(高評価・低評価)を送らない | 設定の「Data controls」で「Improve the model for everyone」をオフにする。または Privacy Portal で「Do not train on my content」を選ぶ。一時チャット(Temporary chat)は学習に使われない(保存すると通常のチャットになり、設定に従う) |
| フィードバックを送ったとき | 内容が人によって確認されることがあり、アカウントと切り離して最大3年保管 | オプトアウトしていても、その会話全体が学習に使われることがある |
| 仕事用のアカウント | Google Workspace・Workspace for Education では、人による確認は行われない | Business・Enterprise・Edu と API は、既定で学習に使われない |
なお、同じノートブックを Gemini アプリや検索の AI モードから開いて行ったチャットは、それぞれのサービスの扱いになります(公式ヘルプ:AI モードのチャットは may be used for ads monetization, personalization, and to improve Google generative AI models.
)。
個人向けの ChatGPT は、設定を変えない限り会話が学習に使われることがあります。社外秘の資料を入れる前に、使うアカウントの種類と設定を確かめてください。
用途別の使い分け
| やりたいこと | 向いているほう | 理由 |
|---|---|---|
| 手元の論文・資料・動画の内容を、根拠を確かめながら読む | Gemini Notebook | 回答がソースにもとづき、引用で該当箇所に戻れる |
| 資料から音声要約・動画解説・フラッシュカードを作る | Gemini Notebook | Studio パネルにこれらを作る機能がある |
| YouTube 動画の内容をまとめて読む | Gemini Notebook | 公開されていて字幕のある動画の URL をソースにできる |
| ウェブを調べて、要点をまとめる | どちらも | Gemini Notebook は Deep Research で集めた資料をソースに入れて読める。ChatGPT は料金ページに Search・Deep research がある |
| 資料のない一般的な質問・文章の下書き・アイデア出し | ChatGPT | 特定の資料に限らずに答える |
2つを組み合わせる例として、Gemini Notebook で資料を読み込んで要点と引用を確かめ、その要点をもとに ChatGPT で文章の形に整える、という分担もできます(使い分けは筆者の例です)。
YouTube の動画を資料として読むとき
ClipNote は YouTube チャンネルの動画 URL を新しい順に最大500本取得し、キーワード・公開日・長さ・字幕フラグで絞り込んで、選んだ URL をコピーできます。コピーした URL を Gemini Notebook に追加すれば、動画の内容を引用つきで読めます。
ツールを使う →よくある質問
勉強に使う
Q. 無料の Standard で足りますか?
Standard はノートブック100・1つのノートブックにソース50までです。試験範囲ごとにノートブックを分ければ、個人の勉強では足りることが多いはずです。使える量の上限は5時間ごとに回復し、週の上限もあります。
Q. 教科書の PDF を入れても大丈夫ですか?
自分の勉強に使うことと、人と共有することは分けて考えてください。教科書や問題集を入れたノートブックを共有・公開すると権利の問題になることがあり、公式ヘルプも必要な権利なしに著作物を共有しないよう求めています。
Q. AI が間違えることはありますか?
あります。公式ヘルプは多くの機能で、AI が生成したもので誤りがあり得ると注記しています。試験で問われる数値や定義は、引用から教材の原文に戻って確かめてください。
論文を読む
Q. 論文の PDF は何本まで入れられますか?
1つのノートブックに入るソースの数はプランで決まり、Standard(無料)50・Plus 100・Pro 300・Ultra 500 または 600 です。1つのソースは50万語まで、アップロードするファイルは200MBまでです。
Q. 英語の論文を日本語で読めますか?
出力言語を日本語にすれば、英語の論文をソースにしたまま日本語で質問し、日本語で答えを得られます。ソースそのものは翻訳されないので、引用を開くと英語の原文で確かめられます。
Q. スキャンした紙の論文も読み込めますか?
スキャンした PDF をどこまで読み取れるかは公式ヘルプに書かれていません。追加したらソースを開いて本文が表示されるか確かめ、表の数値などを1つ質問して原典と合っているか確かめてください。
Q. AI の要約をそのまま論文に引用してよいですか?
おすすめしません。要約には誤りが含まれることがあります。引用するときは必ず原典を読んで確かめ、生成 AI の利用について所属機関と投稿先の規定に従ってください。
ChatGPT との違い
Q. どちらが正確ですか?
どちらも誤ることがあり、Gemini Notebook の公式ヘルプにもそう注記されています。Gemini Notebook は回答がソースにもとづき、引用で根拠の箇所を確かめられるので、手元の資料についての質問では確かめやすいと言えます。資料のない一般的な質問には ChatGPT が向いています。
Q. 入力したデータは学習に使われますか?
Gemini Notebook は、フィードバックを送らない限り学習に使われないと公式ヘルプに書かれています。個人向けの ChatGPT は学習に使われることがあり、設定の Data controls で Improve the model for everyone をオフにすると、それ以降の会話は使われません。
Q. 両方使うと月いくらかかりますか?
どちらも無料プランから始められます。有料にする場合の日本の月額は、Gemini Notebook 側が Google AI Plus の¥725から、ChatGPT 側が Go の¥1,400から(いずれも2026年10月4日に公式ページで確認)です。
公式ソース一覧
- Add or discover new sources for your notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Learn about Gemini Notebook’s plans - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Use chat in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Use Mind Maps in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Create a notebook in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Generate reports in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Generate Flashcards or Quizzes in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Generate Audio Overview in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Manage your Gemini Notebook usage limits - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Learn about Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Generate a Slide Deck in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Generate an Infographic in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Generate Video Overviews in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Use Gemini Notebook with a work or school Google account - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Change output language in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Google AI プラン - Google One(日本)(2026-10-04 確認)
- Privacy and Terms of Use in Gemini Notebook - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- Pricing | ChatGPT(日本から表示した円価格)(2026-10-04 確認)
- How your data is used to improve model performance - OpenAI Help Center(2026-10-04 確認)
- Notebooks in Gemini Apps - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
- About notebooks in AI Mode in Google Search - Gemini Notebook Help(2026-10-04 確認)
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調べものを進める5つの手順
勉強に使う
会議の録音から議事録を作る
論文を読む
ChatGPT との違い
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